東ティモール水支援
2016年1月14日
Carrying Water Projectタウンミーティングを開催!
2015年度の名水マラソンでのお披露目以降、
大野市の人口減少対策として趣旨や理念のPRを続けてきたCarrying Water Project。
今後、プロジェクトをより本格的に始動していくにあたって、
ぜひ市民の皆さまからもご意見を伺いたい!
ということで、タウンミーテイングを開催させていただきました。

まずは、市長の挨拶から。
見てください、こんなにたくさんの方がわざわざ集まってくださったんです。

タウンミーティングにこれほどの方が来てくださるなんて、
大野市民の皆さんはすごいですね!と、記者の方々から感心の声も。
そして、本日の講師、水ジャーナリスト橋本淳司先生の講演がはじまりました!

橋本先生は、学習院大学を卒業し出版社で勤務された後、
水ジャーナリスト、アクアコミュニケーターとして
水課題を抱える多くの現場を調査し、国や自治体への提言、
子どもや一般市民へ向けての教育や情報発信など積極的に活動されています。
実は、大野市を「水道水がおいしい市町村日本一」に選んでくださった方で、
ぜひお話を聞いてみたいということで今回は来ていただきました。

橋本先生の講演の中でひときわ印象に残ったのは、
「味だけでなく、背景含めて水なんです。」
というお言葉。
東京の水道水、大阪の水道水、大野市の水道水・・・
すべてを同じコップに入れて、飲み比べると味は同じだと感じるかもしれない。
しかし、例えば東京の水だと、色んな機械を通り抜けないと飲むことができませんが、大野では、何も手を加えない自然のままの水を蛇口をひねるだけで飲むことができます。
味が同じだとしても、そこにはかかってくる手間やお金の差がある。
工業製品としての水と、自然の水という差がある、ということ。
た、確かに・・・!きれいな水があることが当たり前すぎて、
大野に住んでいると気付かなかった視点に、一同目から鱗でした。
いよいよ、意見交換会です。
皆さま、挙手願います!
はじめは遠慮していた市民の皆さんですが、色んなご意見がどんどん出てきます。

東京など高いお金をかけて水を作っているが、
世界的にどこの水が一番高いか、また安いところはご存知でしょうか?
海水を真水に変えているので、シンガポールが最も高いですね。
南米のペルーにも水道代が高いところがあります。一番安いのは井戸水を使っているところ。
小中学生にもCWPを通じて人づくりの施策につなげていけるか聞かせてください。
三島市の事例では、高校生に向けて水の授業を週1回行っています。
富士山の水がどのように流れているかを研究しまちの活性化に繋げたり、
参加する高校生の一部はベトナムに行く人たちも。
そして、現場を見た高校生が先生になり、小中学校へ行って授業をしているんです。
大野市でもそのように、若い世代を育てていけると良いですね。
地下水で若干滅菌装置をした水がおいしいと聞いたのですが、
どの程度の塩素を入れるとおいしいんでしょうか。
本当に少し、0.1mg/lで大丈夫です。でも、本当は無くて良いんですけれどね。
法律で定められて入れるというだけで、大野市のようにきれいな水であれば
本来は自然のままで問題ないのです。
予想以上にヒートアップ!
司会者が最後の意見と指名した後も、市民の方から最後に追加で
意見を、という熱い申し出が。
最後に大野市へのエールをお願いしたいです。
25年ほど前、水をボトルに詰めて全国に送ったことがあります。
その後、これでは儲からないということで辞め、
大野へ水を飲みに来てほしいと思うようになりました。
CWPでの企業誘致⇒人口減少対策。この流れは私も間違いがないと思っています。

そうですね。誇りと幸せ。これからは経済指標では測れないものが大切になってきます。
大野の誇り(hokori)とハッピー(happy)と大野(ono)の頭文字で。H2O=水。
世界的に、水を飲めなくて生活できない人が増えてくる。
そんな中で、当たり前に水がある大野。当たり前の反対は有り難い。
当たり前だと思わないとこのまちは「ありがたい」まちになっていくと思うんです。
橋本先生のお言葉で、タウンミーティングは終了。
とても有意義な時間となりました!
集まってくださった市民の皆さま、事業者の皆さま、ありがとうございました。
これからますます活性化してゆくCarrying Water Projectをよろしくお願いいたします!