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東ティモール水支援

進捗レポート

2017年11月20日

東ティモールに、給水施設が完成しました! 現地レポートvol.3

大野市民をはじめとした多くの方々のお力添えで、東ティモールへの水環境改善支援が進んでいます。キャリングウォータープロジェクトに集まった支援金を使い、この夏、東ティモールの2つの村に重力式給水システム(GFS)が完成しました!女性や子どもたちが毎日3〜4kmもの道のりを水汲みに通わなくてはならなかった村に、ようやく共同の水場ができたのです。支援の進み具合を確かめるべく、今副市長ら大野市の視察団が現地に飛びました!

エルメラ県 ウラホー村

昨年、プロジェクトメンバーが視察した、 エルメラ県のウラホー村には、 2017年の夏、給水施設が 完成しました。

現地の言葉で、大野市とユニセフの協力によって完成した給水施設だと書かれています。

下の2枚の写真は、前回訪れた時の様子。ちょろちょろと流れるわずかな水を毎日、山の奥まで汲みにきていたのです。

水源に、頑丈な給水タンクを設置。約4km離れた村に作られた、15カ所の水場までパイプを伸ばし、きれいな水を届ける仕組みです。

村に整備された水場のなかには、草花で飾られたものもあり、大切にされていました。
以前訪問した時と比べ、村全体に花や緑が増えたように感じられます。

 

1つの重力式給水施設で、
80世帯、449人の村人、
214人の生徒と先生が、
きれいな水を使えるようになりました。

学校の先生に、お話を聞きました。
「水を使えるようになったので、生徒はみんな清潔な暮らしができるようになりました。服や歯、食器などもきれいに使えるようになったので、体調を崩すことも少なくなりました。それに水汲みに行かなくてよくなり、学校に来られる日が増え、家でも勉強をするようになりました。家の近くで水が手に入るようになったことで、こんなにも生活が変わるなんて。大野のみなさんに感謝しています。」

水汲みの労働から解放され、学校に通える生徒が増えることに対応し、学校では校舎の増築も進められていました。水が来たことで、増築中の小学校には水洗トイレと手洗い場が整備されます。

 

以前訪問した時、妊娠中だったご夫婦の元に、赤ちゃんが生まれていました。

不衛生な水が原因で命を落とす乳幼児が多いことも、東ティモールが抱える大きな問題。
この給水施設が、子どもたちをはじめ、村で暮らすみなさんの健康のために役立つことを祈っています。

「大野市の給水施設で変わったことはありますか?どう思っていますか?」とたずねたときの村の女性の目を忘れられません。「子どもに水あびをさせて肌を清潔にできるようになったわ!ほら、この子の服もきれいに洗ってやれるし!」
温和でいつでもにこやかな東ティモール人が強い口調で訴えるように言ったので、びっくりしました。彼女は今まで、大切な子どもが汚い状態でいることをつらく思っていたけれど、自分では十分清潔にしてやれず、苦しんでいたんだと思います。だから大野市の人に、水が村まで来たことによって変った結果と感謝を伝えたい!と彼女は興奮したようです。子を思う母の愛は、万国共通だと感じました。

 

一方、この給水施設をどうやって
維持していくかも、大きな課題です。
東ティモールでは、せっかく給水施設を
整備しても、パイプを切って水を
盗む人がいたり、設備が壊れても直さず
放置してしまい、結局捨て置かれている
状況があります。

壊れて使えなくなったまま放置された給水施設

壊れてしまっても直して使うという考え方と技術、みんなが使う水のパイプを切らない「結」の精神が、東ティモールにも必要だと感じました。
今回作った給水施設は、村人が自ら管理委員会を設置して、守っていく予定だとのことです。ただ施設を作るだけではダメで、水環境を守っていく仕組み作りや教育も、とっても重要。村人たちが自分で管理できる仕組みも含め、これからも支援を続ける予定です。

アイナロ県 ムロ村

プロジェクトの支援によって、アイナロ県ムロ村・マニュメラ集落にも、もう1基立派な給水施設が完成しました。標高約2000メートルの高地にある村です。小学校や診療所に水が通っておらず、小学校には手を洗う場所がありませんでした。7つの水場が整備され、37世帯、222人の村人、228人の生徒と先生、そして診療所で、きれいな水を使えるようになりました。

村から600メートル程離れ、少し山の斜面を登ったところに水源があります。ここに貯水タンクが設置されました。

以前は不衛生な水を使い給食を作っていたため、子どもたちが下痢をしたり、体調を崩すことも多かったとのこと。きれいな水で作った給食は安心して食べられるので、残さずたくさん食べるようになった、と校長先生が話してくださいました。

これは、生徒たちの菜園。東ティモールでは学校教育に菜園の授業が組み込まれ、試験もあります。これまでは菜園の授業が出来なかったが、水が来たため、野菜を育てることが出来るようになったことを校長先生は大変喜んでいました。給水施設の完成式典の際、振る舞われた食事に、この学校菜園で作った野菜も使用されていました。とってもおいしかったです!

子どもたちの笑顔から、水を使える喜びが感じられます。みんな清潔な服を着て、健康そう。村の代表は、支援してくれた大野市のみなさんに感謝の想いを述べていました。

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