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水から広がる活動

活動レポート

2019年2月25日 仏ヴォルヴィック市と大野市の交流始まる

お互いが「名水のまち」という縁で結ばれた
大野市とフランス ヴォルヴィック市の中学生が、
文通による交流プロジェクトを始めました。
平成30年度は3度手紙の交換を予定しており、今後も交流を深めていく予定です。
この交流により、生徒たちは新しい文化に触れることで世界への視野を広げ、
また英語力の向上においても貴重な機会となることが期待できます。

石芸術建築学院の視察              水資源保護に燗する意見交換        歓迎会

始まりは2017年11月のヴォルヴィック市への訪問がきっかけでした。

水資源保全に関する意見交換のため、大野市の視察団がヴォルヴィック市を訪問しました。
その際、地下水が豊富な大野市が取組んでいる「水への恩返し」の活動を紹介し、
ミネラルウォーターの産地で知られるヴォルヴィック市は
水源地環境保護政策について発表し互いに意見交換を行いました。
そして、ヴォルヴィック市長や市議にヴォルヴィック市内を案内してもらうなど、
訪問を歓迎していただきました。
その後、ヴォルヴィック市との交流を市民の間にも広げるため、文通による交流の提案があり、
今回のプロジェクトの実現となりました。
大野市内の中学校から参加者を募り、集まった生徒26人は英語が得意ではなくても、
海外の友達を作りたいという思いだけで、ヴォルヴィック文通プロジェクトへの参加を希望しました。
そして、ヴォルヴィック市の公立中学校ヴィクトル・ユーゴー校のカリペル先生は、
英語教育の実践をより豊かなものにしていく機会になると考え、
担当しているヨーロッパ・セクションの2年生の英語授業として組み込むことにしました。

2018年の夏休みから、大野市の中学生は市役所に集まり、
ヴォルヴィック市の生徒たちへ手紙を書きました。
彼らは英文に加え、写真や絵、ビデオ、パワーポイントなどを使い、
言語の壁を越えて言いたいことを伝えるよう頑張りました。

初めに、両市の中学生が「This is me」(自己紹介)というテーマでお互いの自己紹介をしました。
大野市の中学生は協力して挨拶の手紙を書き、自分達の似顔絵を描きました。

そして、グループに分かれて大野の特産物や名所などの魅力的なところを
どんどん出し合って、メモに書き出しました。
生徒はたくさんのメモの中から、一番気になった大野市の魅力を1つ選び、
ヴォルヴィック市の中学生へ紹介するミッションを行いました。

大野市の魅力のブレインストーミング

生徒は辞書や、英語版の観光パンフレットなどを参考にして、「This is where I live」(故郷紹介)
というテーマで、大野市の様々な魅力をイラストなどで紹介する手紙を書きあげました。
「里芋ってどう説明したらいい」、
「星空がきれいはどうやって言うのだろう」
と英語の言い回しに苦労しながら、新しい結びつきにワクワクして手紙を書きました。
完成した手紙と似顔絵は、10月にヴォルヴィックへ送られました。

その後、11月にヴォルヴィック市からの返事が届きました。

中学生にはそれぞれ文通相手が組まれ、個人宛に書かれた手紙が手渡されました。
手紙を受け取った生徒は、書かれている英文を見て「筆記体?」と反応し、
様々な書き方や便箋と封筒の種類などに驚きました。
ヴォルヴィックから届いたフランスの同級生たちの写真や手紙を開き、みんな熱心に見入っていました。
ヴォルヴィックの生徒たちの手紙や写真には、
ぎっしりと自己紹介や自分の家族や友達について書いてありました。
大野市の中学生は手紙の内容を読み解き、
「そばかすがない」、
「唇が薄い」、
「目の色が茶色い」
などと細かいところまで自分の特徴が書かれているのを読んで、びっくりしていました。

今回、初めて手紙が交換され交流が始まりました。
文通相手との交流が続き、一生の思い出として残るよう、
記念ノートを作成し、受け取った手紙を貼って保存しています。

翌月、大野の中学生は手紙に書かれていた文通相手からの質問に答えました。
また、文通相手の顔が覚えられるよう、カリペル先生のクラスがゲームを用意してくれました。
ゲームはクラスの集合写真1枚と、各生徒のボイスメッセージによる自己紹介を使い、
メッセージを聞きながら自分の文通相手が写真のどこにいるか当てる内容で、
大野の中学生は文通相手がどこにいるか頑張って探しました。

一方、ヴォルヴィック市の中学生は、英語授業の一環として文通の交流に取り組んでいます。
大野市からの手紙が届くと、届いた手紙の内容を皆に英語で発表します。
カリペル先生のクラスが初めて大野市からの手紙を受け取ったときは、
「パソコンで打ったような手紙だ」と思うほどきれいで丁寧だという反応がありました。
また、生徒たちは大野市の同級生たちの写真を見て、「制服を着ているんだ」とびっくりしていました。

12月末には、生徒たちは今年の最高の思い出や新年への抱負、
年賀状の文化についての説明などを年賀状にして書きました。
富士山や猪、オリジナルのキャラクターなどのイラストを描き、
色鮮やかに仕上げた日本流の年賀状を送りました。
代わりに、ヴォルヴィック市の中学生からは手作りのクリスマスカード、
新年の挨拶やクリスマスのボイスメッセージが贈られました。

次に両市の中学生は「This is my school」(学校紹介)というテーマで、お互いの学校を紹介しました。ヴォルヴィックの中学生は英文でヴィクトル・ユーゴー校の日常生活を説明した手紙を送りました。
大野市の中学生は手紙を読み、
「宿題が30分で終わるんだ」、
「こんなに休み時間があるんだ」、
「私服で学校に行くんだ」
と驚くところがたくさんありました。
上庄中学校の生徒は、授業で学校を紹介するパワーポイントを作成し、
ヴィクトル・ユーゴー校へ送りました。
また、開成中学校、陽明中学校、尚徳中学校はビデオを撮影して
文化祭や給食、立志式などの日本の学校の様子を紹介する予定をしています。

3月末には、インターネット電話を通じて初めて顔合わせを行う予定をしています。
どきどきの初対面は緊張しますが、生徒たちはワクワクしています。

このように、2つの「名水のまち」は離れていますが、中学生による交流で繋がることができました。
この交流によって生徒たちは、新しい友達を作り、異文化に驚き、
楽しみながら英語力の活かせる体験をしました。
新年度も、文化交流を深めていくことを予定しています。

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